2月17日の夜、スペシャルライブが大盛況のうちに閉幕した。
本公演は、昨年9月リリースされ今なお支持が広がり続けているH ZETTRIOのアルバム「PIANO CRAZE」をライブで完全に再現するという企画のもとに行われたが、ふたを開けてみれば、再現の枠を軽く飛び越えるものとなった。
チケットは発売早々にソールドアウトし、入りきれない程のオーディエンスの熱気がビルボードライブ東京を包み込んだ。

ライブ冒頭、メンバー達が新コスチュームでステージに立つや、まず、H ZETT Mが「今日はいつもと違うライブです。おフザケが少なめで、演奏に集中します」と、いきなり1曲目の「PIANO CRAZE」が始まった。
ライブでは再現不可能かと思われた緻密かつ高度な演奏を、一瞬の気のゆるみやリズムのズレがそのバンド感を崩してしまうようなギリギリの疾走感と緊張感を持って見事に再現し、そこから一気 M5「Passion」までノンストップで披露した。

鳴り止まない拍手の中、淡々とメンバー紹介が始まり、ここはいつもと同じようなユニークさで場内を笑わせる。
H ZETT Mが4月8日から始まる全国TOURの想いを伝えると、客席からどよめきが起こった。
H ZETT KOUとH ZETT NIREが少し驚いた表情をしていたからだ。もしかするとこの二人のメンバーも聞かされていたのか?聞かされていないのか?がわからないというどよめきだった。

H ZETT Mが「TOUR no 始まる 4 月からまた半年間連続で配信シングルを発表します。TOURでやろうと思います」とサラっと伝えると、そこからは前半とは一転、メロウなテイストがしっとりとその場を包むM6「Den-en」が始まった。
この「Den-en」の中盤からはじまる各パートのソロプレイに、会場全体が息をのむような緊張感が走る。
そこからM11「夢と希望のパレード」までノンストップで披露された。

熱狂で上気した会場に向かってH ZEET Mがマイクを握る。
「次で最後の曲です。このアルバムを飾る大事な曲です。さきほど話した新曲は気まぐれでSNSで発表します。」とまた場を和ませて「Wonderful Flight」が始まり、この曲でステージはその幕を閉じた。

本公演は2ステージ制となっており、2ステージ目でアンコールにも応え、「あ、ボーナストラック忘れてました。」ととぼけたMCから始まった「炎のランニング」では超絶テクニックを見せつけた。
4月から始まる全34公演の全国ツアー、アナウンスされた6ヶ月連続で配信シングルと今年のH ZEETRIOも怒涛の快進撃を続けている。 バンドとして更に成長を続ける彼らH ZEETRIOに引き続き要注目だ。


Photo by 伊東 祐太